意欲を取り戻すためにはどうしたら良いのか

心の病かもしれません

女性

適切な診断と治療が必要です

日常生活の中で、何となく意欲がわかないと感じることは誰にでもあります。そのような場合でも人には自然治癒力が備わっているので、不快な症状は数日間で解消してしまいます。しかしうつ病患者の脳では、エネルギー不足によりスムーズに回復させることが難しくなっているため、同じような症状が社会生活に支障をきたすまで続くようになるのです。意欲がわかないなどの心理的症状だけでなく、めまいや頭痛など身体的症状に悩まされる人も少なくありません。そしてうつ病を発症するきっかけとなりやすいのが環境の急激な変化です。中には昇進や結婚、出産など本人にとって好ましいと思える出来事でも、うつ病の要因となりえるというのが特徴です。更に本人の性格や気質も大きく影響することがあります。うつ病になりやすい性格の人は、几帳面で真面目な人が多く、周囲との関係を大切にしようとします。そのような気遣いや配慮は、脳のエネルギーの消費量も多く、自然治癒力の妨げになっています。思うような状況にならなかったり、結果を得られなかった場合には、うつ病を発症するリスクがいっそう高まります。このように意欲がわかないという心の状態は深刻な症状を引き起こすサインかもしれません。

もし意欲がわかないなどの症状が自然に改善されない場合には、できるだけ早く専門の医療機関で診察を受けたほうが無難です。うつ病は、一度こじらせてしまうと治りにくいうえに何度も再発するのが特徴です。この病気は精神科で治療を受けるのが一般的です。意欲がわかないなどの心理的症状が他の病気である可能性も否定できないので、精密な検査が受けられる総合病院や大学病院を利用するのも良いでしょう。しかしそのような医療機関が近くにない場合には身近なクリニックを気軽に訪れてみましょう。もしうつ病などの精神疾患と診断されても慌てることはありません。大切なのは治療に専念できる環境づくりをしていくことです。精神科では抗うつ剤などによる薬物療法や認知行動療法などの心理療法を用いて治療をしていきます。この病気を完治させるまでの道のりは決して楽なものではありませんが、家族や身近な人の理解や協力を得ることができれば、短期間で社会復帰させることもできます。まずは患者に対して励ましたり勇気づけようとする行為は避けることが必要です。周囲に気遣いをさせているという意識が本人にとって負担となるからです。治療期間中はできるだけ自然体で接するのが良いでしょう。